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【人屋根・hitoyane】人の営みの上にかかる屋根。『会う』『企てる』『食べる』そんな、にっぽうの家で体感する『今日』が生まれる家です。

優しい味の
醤油らぁめんは、
今日より明日に、
価値があります。

みなさん、こんばんは。

今日は、家庭料理について。

 

今日のお昼は、近くのラーメン屋さんでした。

 

町に来た方々にオススメできるように、

知らないお店がない状態にするのが今の目標でして。

 

このラーメン屋さんも初めていくお店ですが、

化学調味料を一切使用しない、

体にも美味しいらぁめんを作っているお店でした。

 

醤油らぁめんを頼んだのですが、

本当に優しい味で、毎日でも食べたいラーメン!

そんな感じでしたね。いわば家庭料理に近いらぁめん。

 

先にいらっしゃったご夫婦が、

「近くにこんなラーメン屋があるから、助かるよ!」と

嬉しそうにお話していました。

 

この優しいらぁめんを食べながら

思い出したのは、昔ご一緒した料理研究家の言葉。

 

お店を出したりしないんですか?と聞いたら…

 

私は家庭料理を作り続けたいし、

家庭料理のレシピを提供したい。

だから、無理やり印象的な味を作ったり、

ガツンと強い味を作ったりはしたくない。

 

飲食店って、また来たいと思わせたくて、

あえて印象的な味にしたりするので、

そういうことはやりたくないんですよ、と。

 

(もちろん、飲食店によって

様々な考え方はあると思いますが。)

 

1杯目で、忘れられない味を提供するか、

ほぼ毎日、食べたい味を提供するか。

 

どちらが、ということでなく、

狙いによって変わっていくものです。

 

同じように、その人が持つ尺度によって、

行動は変わっていくのかもしれません。

 

この施設も同じでしょう。

 

強烈な思い出を作る家にするか、

定期的に来たくなる家にするか。

 

私たちが定義する、

心地よい空間や目指すべき家の形と、

今日食べたらぁめんは、似ている気がしました。

 

懐かしいラーメン屋さんらしく、

漫画が置いてあったりして。

 

早速、お気に入りの漫画に出会えたので、

漫画を読みにいくのも、目的の一部になりそうです。

 

お気に入りの本や漫画、映画や音楽を揃えているのも、

また来たくなる工夫かもしれませんね。

 

一度にたくさん来る家ではなく、

なるべく定期的に訪れてくださる方が

多い施設にしたい。

 

それが、私たちの尺度です。

 

豪華絢爛なホテルや宿が、

高級レストランのディナーなら、

私たちの家は家庭料理でしょうか。

 

そういえば、そのラーメン屋さんは、

「懐かしい味」と書かれていて。

 

懐かしいという感情は、

一つのヒントになるかもしれません。

 

みんなの懐かしいものを置く。

 

最新のもので揃えるより、

そちらの方が、僕たちらしいかもしれません。

 

また報告します。

それでは。