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【人屋根・hitoyane】人の営みの上にかかる屋根。『会う』『企てる』『食べる』そんな、にっぽうの家で体感する『今日』が生まれる家です。

掃除の先生で、
おうちの先輩。
目標の窓の家から、
家に会いに。

はじめてその家を見たのは、無印良品の家が公式サイトで展開している、「家に会いに」というリレーコラムのような記事で、でした。
この「にっぽうの家」と同じ、無印良品の家の商品【窓の家】を建て住んでいるご家族。

すぐ後に、広告動画の撮影でご自宅を使わせてもらうことになり、少し前になるが、実際にその家にお邪魔したこともありました。
とっても綺麗で、美しく保たれているその家に、憧れたことを覚えています。

早朝から決められた工程を黙々とこなし、職人が民芸品をつくるように、無駄のない早さで家が掃除されていく。

その記憶から、僕は心の中で勝手にその人を「(掃除の)先生」と呼び、いつか「にっぽうの家」が出来たらご招待しようと思っていました。
完成した「にっぽうの家」を見てもらい、掃除の仕方を教えてもらおうと決めていたのです。

同じ【窓の家】であることもそうだし、何よりこの家はホテルではありません。
便宜上、宿と言ったりするが、厳密には泊まれるシェアハウスみたいな空間です。

この家が空間として目指しているものがあるとすれば、それは実家かもしれません。
それぞれ皆さんには、実家のイメージや匂いみたいなものがあると思いますが、うちの実家といえば掃除や料理をしている母親の姿でした。

時代は進み、女性だけが家事をする時代は嬉しいことに終わりましたが、家を綺麗に保とうとするその姿は、男女関係なく、行為として心地がよかったです。

一方で、ホテルに泊まった際に、従業員の方の掃除に出会すと、観客として来たのに舞台裏を見てしまったような感覚になりませんか。

トイレ清掃中に使用するような気まずさというか。そういう空間にはしたくなかった。僕を含めたスタッフが、普通に掃除をしている空間。特別な時間ではなく、日常を提供したい。そういう意図で、お客さんの前でも掃除をするというのは、1つのポイントになるかもしれせん。

「建てた」の次は、「保つ」だと思っています。そしてその先で「育てる」までいければ嬉しいです。

実際に先生が来た時の話は、またの機会にしますが、やっぱり「(掃除の)先生」は凄かったし、考え方が面白くて感銘を受けました。
人に目標があるように、この家にも目標があります。少しずつ近づいていきたいです。